植物性油脂とアレルギーの意外な関係

体の外から体の中へと侵入してきた細菌・ウィルスや体の中で発生したがん細胞などの異常細胞は、ナチュラルキラー細胞やマクロファージなどの免疫細胞によって常に駆除されます。

ところが、何らかの原因で免疫細胞の働きが低下したり免疫細胞が正常に働かなくなると細菌・ウィルスや異常細胞を駆除しきれなくなり様々な病気を発症してしまいます。

外敵から身を守り健康な体を維持するためには欠かせない免疫細胞ですが、免疫細胞の働きが過剰になっても問題が発生します。その代表的な問題が花粉症やアトピー性皮膚炎、喘息などのアレルギー症状です。

一般的に免疫細胞が正常に働かなくなる原因としては、

  • 長時間労働や対人関係に関するストレス
  • 野菜不足や脂質の多い食生活
  • 極端な運動不足
  • 排気ガスや騒音などの生活環境
  • 腸内環境の悪化

などが考えられますが、免疫細胞の働きを過剰にさせる原因として近年特に注目されているのが脂質の多い食生活です。一口で言うと、脂質それも植物性油脂の多い食事を摂っているとアレルギー症状を助長してしまうのです。

脂肪酸の分類

肉類の脂やインスタント食品、スナック菓子などの加工食品に使われている植物性油脂などの油脂類は、グリセリンと呼ばれる物質に脂肪酸が結合する構造になっています。

脂肪酸は、様々な種類がありますが動物由来、植物由来、魚由来の3種類に分けることができます。そこで下記の表のように整理しました。

分類 食品 多く含まれる脂肪酸
動物由来 肉類、バターなど ステアリン酸、パルチミン酸
植物由来 大豆油、コーン油、ひまわり油、マーガリン リノール酸、γリノレン酸
亜麻仁油、エゴマ油 αリノレン酸
オリーブオイル、キャノーラ油 オレイン酸
魚由来 サバ、ブリ、いわし EPA、DHA

植物由来や魚由来の脂肪酸は体の中で合成できない種類なので食事で摂取することが必要な脂肪酸ですが、現代の食生活では植物由来のリノール酸やγリノレン酸の摂取が過剰になる傾向にあります。

例えば、インスタントラーメンのフライ麺やスナック菓子、菓子パン、揚げ物料理、マーガリンなどはリノール酸を含む植物油脂を使っている場合が多く、ついつい食べ過ぎてしまう食品といえるでしょう。

リノール酸がアレルギー症状を引き越す原因となる理由

細菌やウィルスの感染や打撲などによって傷みを感じたり炎症を起こすのは体の中でプロスタグランジンという物質が作れれることが関係しています。

プロスタグランジン
脂肪酸を原料として作られる生理活性物質。脂肪酸の種類によって作られるプロスタグランジンの種類も異なる。痛み、炎症、発熱、血管の拡張、子宮の収縮と密接に関係する。

痛みや炎症は、体の中で引き起こされている病気や怪我のサインですから必要な反応ですが、過剰にプロスタグランジンが作られてしまうとアレルギーの原因となってしまうのです。

リノール酸やγリノレン酸はプロスタグランジンの働きを激化させる働きがあります。従って、これらを含む油を食事で摂り過ぎてしまうと、例えば本来人の体に無害である花粉に対して過剰に反応して花粉症が発症してしまうのです。

一方、亜麻仁油に含まれるαリノレン酸や青魚に多く含まれるEPA、DHAはプロスタグランジンが激化する働きを制御する働きがあります。

以上の事から、魚を食べずにインスタントラーメンや菓子パン、スナック菓子などをよく食べる人はアレルギーに対してリスクが高いと言えるでしょう。

まとめ

炎症を引き起こすリノール酸やγリノレン酸はオメガ6系脂肪酸、一方炎症を制御するEPA、DHA、αリノレン酸はオメガ3系脂肪酸と呼ばれます。これら2種類の脂肪酸はバランスよく摂取することが必要ですが、現代の食生活はかなりオメガ6系に偏っています。

亜麻仁油はオメガ3系脂肪酸の割合が多い油ですが、傷みやすく比較的高価な油なため広く流通していないのが実態です。ですから普段魚を食べない人は、オメガ3系脂肪酸を摂取する機会はほとんどないと言っても良いでしょう。

プロスタグランジンによる炎症によって繰り返し細胞が傷つけられると、ガン化してしまうリスクが高まるともいわれています。さらに炎症性腸疾患である潰瘍性大腸炎(UC)やクローン病(CD)の原因の一つとも言われています。

以上の事から、アレルギー症状を発症させないためには

  • インスタントラーメン、菓子パン、スナック菓子を食べる機会を減らす。
  • 魚(特に青魚)を食べる機会を増やす。
  • 免疫を正常に保つために乳酸菌を積極的に摂取する。

という点に取り組むことが大切でしょう。

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