新発見!老化の原因は細胞の「糖化」

人間の体の多くはタンパク質からできています。例えば、体を形作っている筋肉や皮膚、胃や腸で栄養を分解する消化酵素や酸素を運搬するヘモグロビンなどがタンパク質を材料に構成されています。

これらは一括りにするとタンパク質ですが、それぞれ異なる働きをしています。存在している場所や機能に応じてタンパク質の型が異なっているのです。

筋肉を構成しているタンパク質は筋肉を収縮させて力を発生させる働きがあります。軟骨や肌に存在しているタンパク質であるコラーゲンは弾力を持たせる働きがあります。

このような固有の働きを持つタンパク質が加熱などの環境の変化によってもとの機能を失ってしまうことを変性といいます。例えば、液状の生卵を熱すると固まってしまいます。特にタンパク質の多い白身は生の状態だと透明で粘り気がありますが、熱することによって白く変色して固まり性質が変わってしまいます。

タンパク質からなら人の体にも同じようなことが起こります。これがいわゆる「老化」です。透明な目の水晶体が白く濁る白内障や皮膚が弾力を失いたるんだり、シミやしわができるのもタンパク質の変性が原因です。

老化そのものを防ぐことはできませんが、老化の速度をより早めてしまう原因があります。最近の研究で明らかになってきている老化の原因が「糖化」と呼ばれる現象です。

糖化するとなぜ老ける?

糖化は、血液中の余分な糖分が体のタンパク質と結合することによって変性してしまう現象です。さらに糖化によってAGE(終末糖化産物)と呼ばれる老化物質が作り出されて体の中に蓄積されます。

高血糖な状態が長く続くと糖化のリスクが高くなります。糖化によって変性が起きるのは先ほど紹介した目や皮膚以外にも髪、血管、脳、骨など様々な部分にも影響が及びます。

従って、血糖値が高くなる糖尿病の人は外見だけでなく中身からも早く老化が進んでしまうリスクが高いといえるでしょう。特に脳については、変性した脳のタンパク質(βアミロイド)が脳の神経細胞にダメージを与えることによって認知症のリスクを高めるといわれています。

ちなみに糖尿病は、アルツハイマー型の認知症のリスクを高めるという研究成果も発表されています。

さらに、血管の弾力は実はコラーゲンによって保たれています。血管のコラーゲンが糖化すると血管が弾力を失い硬化するため詰まりやすくなってしまいます。

ある程度のAGEは、マクロファージと呼ばれる免疫細胞によって処理されますが、処理しきれずに蓄積したAGEは体の外へ排出するのに相当な時間がかかります。従って、いかにAGEを蓄積させないようにするかが重要になってきます。

糖化によるAGE蓄積の防止対策

AGEを蓄積させないようにするためには、血糖値が高い状態を継続させないことがポイントになります。また継続させないだけでなく、血糖値の急激な上昇及び下降も避けなければなりません。

糖化を防いで(抗糖化)AGEの蓄積を防ぐポイント

  • 血糖値の急激な上昇を防ぐ食べ方や食材の選び方
  • AGEを処理するための免疫力正常化

血糖値の急激な上昇を防ぐ食べ方や食材の選び方

炭水化物はエネルギー源として不可欠な栄養素ですが、血糖値を上昇させてしまいます。特に血糖値の上がりやすい食品としては、食パン、白米、うどんなど精製された白い食品です。一方、食物繊維は炭水化物の吸収を緩やかにする働きがあります。

従って繊維質な野菜を先に食べてその後炭水化物を食べることによって、炭水化物が緩やかに吸収され血糖値の急上昇が抑えられるとともに、血糖値のピーク値も抑えることができます。

また、糖化は体の中だけでなく食品を調理する過程でも発生します。タンパク質と糖分を混ぜ合わせて加熱した食品は基本的に糖化されている食品と考えていいでしょう。

例えば、タンパク質を含む小麦粉と炭水化物である砂糖を混ぜて加熱した食品ではクッキーなどの焼き菓子やホットケーキなどがあります。これらの食品に共通するこんがりと焼き目のついたキツネ色の部分に実はAGEが多く含まれています。(個人的には一番おいしい部分ですが・・・)

さらに、鶏肉や牛肉、豚肉などを高温で焼いたり揚げるとやはりAGEが多く発生します。焼いたり揚げたりする料理だけでなく比較的調理温度が低く抑えられる煮物なども取り入れながら偏らないようにすることが大切です。焼き菓子なども食べる頻度を減らして果物などを取り入れましょう。

AGEを処理するための免疫力正常化

何度か腸内環境と免疫力の関係について取り上げていますが、ガン細胞などの異常化した細胞を免疫細胞が退治するのと同様にAGEの処理についても免疫細胞が深く関係しています。

免疫力といえばこの乳酸菌|フェカリス菌の働きと効果

腸内には、人の体の免疫システムを司るマクロファージやナチュラルキラー細胞などの免疫細胞が多く存在しており、善玉菌の働きによって働きが活性化しています。

ところが、納豆や味噌などの発酵食品やヨーグルトなどの乳酸菌、食物繊維が多い野菜類などを食べずに揚げ物を主体としたファーストフードばかり食べていると腸内環境が悪化し悪玉菌が優位な環境になってしまいます。

このようなカロリーの高い食事ばかりしていると、糖尿病のリスクが高まるだけでなく腸内環境の悪化により免疫力が低下して病気を引きやすくなったり、AGEの処理が滞ってしまいます

俗に言う高カロリー高脂肪な欧米型の食事は、糖尿病を始めとする生活習慣病の原因と言われますが、以上の事からも糖化を進めてしまう食習慣であると考えられます。

従って、発酵食品や食物繊維が豊富な一汁三菜を基本とした和食が、生活習慣病の予防だけでなく結果として糖化によるAGEの蓄積予防(老化予防)にも効果的といえるでしょう。

まとめ

現代の食生活に置いてある特定の栄養が大幅に不足することは少ないと思われます。大雑把にまとめるなら糖化の問題は「カロリーの摂り過ぎ」に尽きるのではないかと考えます。

摂取した糖分が細胞のエネルギーとして過不足なく使われれば、長期間血糖が高い状態となりタンパク質と結合するリスクは最低限に抑えられます。

体重の増加と共にお腹周りの脂肪が気になり始めたのなら、まずは食事の量を減らすことを検討してはいかがでしょうか。

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