【便の臭いの原因スカトール】口臭と腸内環境の関係

スカトールはなぜ発生する?口臭との関係

スカトールは、腸内の悪玉菌であるウェルシュ菌がタンパク質を分解するときに作り出す有害物質で、いわゆる便(うんこ)の臭いの原因となる物質です。

このスカトールは、実は口の中でも発生しています。歯茎に炎症を起こして歯槽骨(歯の土台となる骨)を溶かす歯周病菌が食べかすなどをえさにしてスカトールを発生させるのです。

歯周病は年寄がかかる病気のようなイメージを持っているかもしれませんが、30歳以上の成人では8割以上がかかっていると言われています。

もちろん歯周病の進行度には個人差がありますが、下記の項目に当てはまる個数が多い人は年齢に関係なく歯周病が進行していると考えていいでしょう。

  • 冷たいものがしみる。
  • 歯磨きのときにちょっとした刺激で出血する。
  • 歯の裏や隙間に歯垢(プラーク)が付着している。
  • 歯茎が赤く押すと痛みがある。(健康な歯茎はピンク色で押しても痛くない)
  • 歯茎がぶよぶよして腫れぼったい。
  • 硬い物を噛むとズキっと痛みが走る。
  • 歯が長くなったまたは歯茎が下がったように感じる。
  • 歯と歯の隙間が広がったように感じる。

上の項目に一つも該当しないという人は、定期的に歯医者で清掃やメンテナンスを行っていたり普段の歯磨きが非常に丁寧に行われている人ですが、おそらく少ないと想われます。

つまり多くの人が口内に歯周病菌が存在していて、歯周病菌が作り出すスカトールなどの有害物質で口臭がする可能性があるのです。

実際は、唾液による自浄作用があるので歯周病菌が異常繁殖して口臭がすることは少ないですが、上の項目に3つ以上該当する場合はスカトールなどの有害物質が原因による口臭がある可能性が高いです。

また、腸内で発生するスカトールも口臭の原因になります。便秘などで腸内に便が長時間留まると悪玉菌が増殖しスカトールも多く発生します。

発生したスカトールは腸から吸収されて血液にのって運ばれます。血液中の有害物質は肺に到達すると、吸い込んだ新鮮な空気と交換されて息として排出されます。ですから、便秘の人は息がうんこ臭くなる可能性が高くなります。

さらに歯周病菌は、腸内環境を悪化させることが最近の研究で分かっています。口臭は、口内環境だけでなく腸内環境からも影響を受けるので口内と腸内のトータルケアが必要になります。

スカトールの発生を抑えて口臭予防

口臭を予防するのならスカトールの発生源を対策するのが大切です。口臭を外の強い香りで覆い隠しても根本的な解決にはなりません。

歯垢(プラーク)の除去

歯垢には、歯周病菌などが密集して存在しています。日々の歯磨きできれいに掃除できれば問題ありませんが、磨き残しがあると歯垢はやがて歯石になり歯磨きでは除去できなくなります。

歯石になると、歯周病菌の格好の住みかとなり食べ物のカスをえさにスカトールなどの有害物質を作り出します。また、歯周病菌の増殖は歯茎の炎症や膿の原因にもなり、膿がたまるとかなり口臭がひどくなります。

膿がたまると歯医者で本格的な歯周病治療を行わなければ治ることはありません。また、治療が終わらなければ口臭も消えません。ですからこのような症状になる前に日頃から丁寧なブラッシングで歯垢(プラーク)を除去することが大切です。

唾液の量を増やす

唾液には様々な働きがありますが、口の中で歯周病菌などが繁殖するのを防止する上で大切な働きが自浄作用です。早い話が歯周病菌や食べ物のかすなどを唾液で胃の中へ洗い流す作用です。

唾液には自浄作用以外にも抗菌作用や食べ物の消化作用、ペーハー(PH)を一定に保つ作用などがありますが、いずれにせよ唾液の量が少なくなってしまうとこれらの作用も低下してしまいます。

唾液の量は自律神経によって無意識に調整されています。緊張すると口の中がからからに乾燥した経験がある人は多いと思います。

緊張したり興奮した時に働く交感神経が優位な状態になると唾液の分泌量が減少します。逆にリラックスした状態のときは副交感神経が優位になり十分に唾液が分泌されます。

また、顎を動かすと唾液の分泌が促進されます。友達や大切な人と会話をしながらリラックスした雰囲気で食事をすると唾液もしっかりと分泌されて食も進むのでお薦めです。

緊張をほぐす方法としては複式呼吸も効果的です。唾液の分泌量の安定だけでなく胃腸の働きも落ちつかせる効果もあり、手軽にできるので取り組んでみてはいかがでしょうか。

過敏な胃腸を落ち着かせるために実践している呼吸法

腸内環境の改善

腸内環境の改善は、このブログのテーマであり度々記事にもしています。スカトールなどの有害物質を作り出す悪玉菌を減らすためには、乳酸菌と食物繊維の継続的な摂取につきます。具体的には下記の記事をご参考下さい。

善玉菌を増やすための乳酸菌の摂り方とは?

乳酸菌の働きと概要のまとめ【複数摂取のすすめ】

まとめ

便の匂い成分であるスカトールは、口内や腸内で多く作り出されると口臭の原因になることは明らかです。

特に歯周病菌が増殖するとスカトールの発生だけでなく、歯槽骨を溶かして膿がたまることもあります。この段階まで歯周病が進行するとかなり口臭がきつくなります。

ですから、口臭の疑いがあるのなら歯医者で歯周病の診断をしてもらい、必要に応じて治療を受けることが最優先であると考えます。

その後、乳酸菌の摂取などの腸内の悪玉菌を減らす対策に取り組むことをお勧めします。

管理人おすすめの乳酸菌サプリと選ぶポイント

続けて飲めば効果を実感できると考える乳酸菌サプリを比較厳選して紹介。

乳酸菌だけでなく食物繊維やオリゴ糖も配合されたサプリがおすすめです。乳酸菌サプリを選ぶポイントも解説しています。

このページの先頭へ